株式会社ティムス代表取締役社長の若林です。
先日、YouTubeでアクティビスト個人投資家こと田端信太郎さんと対談させていただきました。
「バイオ株 何を見て投資すればいいの?」
https://www.youtube.com/watch?v=DpQvlDkXwX8
まだご覧になっていない方は、是非一度ご覧になってください。投資家の視点から厳しいコメントをいただいています。
YouTube動画本編に加えて、ショート動画を3点作成し、YouTubeとX(Twitter)で配信しています。
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「売上ゼロ、赤字10億で上場」こんなの許されていいの?
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バイオ株なんて「ゼロになる前提で買う“くじ”」でしょ?
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売上ゼロのバイオ銘柄って、「上場ゴール」で売り逃げしてるだけじゃないの?
本編を見ないでショート動画だけ見られている方も多くいらっしゃると思いますし、本編の方できちんと触れられていないこともあるので、それぞれのショート動画に対して少しコメントしたいと思います。
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「売上ゼロ、赤字10億で上場」こんなの許されていいの?
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「売上ゼロ、赤字10億」は現時点の断面図で、2005年の設立以来、約72億円の累計費用(2026年3月まで)に対して約24億円の売上を上げています。創薬型バイオベンチャーの場合、定常的な売上が上がるのは医薬品として承認されてからになります。それまでの間は一時金が主な収入源になりますが、当社の場合、上場前の2018年に約4億円、2021年に約20億円の一時金を、いずれも米国バイオジェン社から受け取っています。また、営業外収益となりますが、無償で入手した提携先Corxel社株式の配当金約3.4億円を2025年に受け取っています。
医薬品を一品目開発するために必要なコストが2,000億円にも上ると言われている中で、当社は非常に資金効率よく研究開発を進めてきています。
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- バイオ株なんて「ゼロになる前提で買う“くじ”」でしょ?
- バイオ株に投資する機関投資家の多くは、「rNPV」でバイオ企業を評価して投資しています。「rNPV」は「risk-adjusted Net Present Value:リスク修正後正味現在価値」を意味します。「失敗する可能性もあるが、成功する確率と成功後に得られる利益を考えれば、十分に投資する意味がある」と考えるわけです。ゼロになる可能性も考えていますが、決してゼロになる前提で投資しているわけではないのです。
- 売上ゼロのバイオ銘柄って、「上場ゴール」で売り逃げしてるだけじゃないの?
- 上場バイオ企業の経営陣は、創業者利益を得ていない人が多くいます。バイオ企業の特徴と言えるかもしれませんが、ステージによる経営陣の入れ替わりが多いこと、未上場段階でのVC出資による稀釈化が大きいこと、が主な理由です。当社も、現経営陣のうち創業者は一人で、所有株式も決して多くありません。当社経営陣で「売り逃げ」した人はゼロです。当社の株価が上がらなければ利益を得られないのは、経営陣も同じです。上場時と比べてパイプラインも進捗しており、本質的な企業価値は上場時よりも向上していると考えています。
本編の方で取り上げている「rNPV」についても、バイオ企業(特に創薬型)の評価において非常に重要ですので、別ポストで書こうと思います。